導入事例:AZIWAUプロジェクト

sVision 株式会社
AZIWAU

AZIWAUプロジェクトについて

360°生活革新

「AZIWAU」は生活の中に“知る体験”を付加することで、1つ1つのシーンをより鮮やかな存在に変えていく社会実験プロジェクトです。“知る”ということは、ものごとの本質的価値に気付くためのマインドセットへと繋がります。普段、何気なく使っているもの、見ているもの、食べているものそれら生活の中で出会う事柄についていつもより少し深く知りながら出会うことで、気付いていなかった、見えていなかった世界を体験することができます。“知る”ことをトリガーに生活をアップデートする、その機会を提供するのがAZIWAUプロジェクトです。

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⽣活シーンを拡張するAZIWAUプロジェクトの可能性

AZIWAUは⽣活の中のあらゆるシーンに知る体験を付加することを⽬指しており、⽇々の⾷事や買い物から始まり、教育や芸術、観光、レジャー、スポーツ、エンタメなど様々な分野への活⽤を視野に⼊れています。例えば、⾷事の中に知る体験を付加することで料理をそこに込められたストーリーと共にいただくもっとおいしい体験を、スポーツ観戦に知る体験を付加することで選⼿を知りルールを知り選⼿と共に熱狂し⼼躍る体験を、観光に知る体験を付加することで訪れた地域の歴史や⽂化をその場で深掘ることができる体験を、博物館などのレジャーシーンに知る体験を付加することでその場での学びが広がる体験を提供することができます。AZIWAUでは様々な⽣活シーンの拡張を⽬指しています。

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⾷×知る体験、「みやみや」でのケーススタディ

AZIWAUの飲食店バージョンとして2023年7月から始まったのがラーメンを提供している飲食店「みやみや」でのケーススタディです。顔認証技術を活用し、食事の中に知る体験(ラーメンづくりへの思いやこだわりなど)を付加することで食体験のアップデートを試みています。また、飲食店にとっての新しい情報プラットフォームのあり方の検証や、使用している素材の産地との連携を視野に入れた、食を切り口とした地方創生の展望についてご紹介します。

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導入した背景

もっと美味しく食べてもらいたい、ラーメン一杯に込めた思いやこだわりを手軽にお客さんに知ってもらうことができる仕組みづくりを目指して

ラーメンの特徴や使っている食材のこだわり、メニュー開発の試行錯誤など一杯のラーメンが完成するまでのストーリーを知ってもらうことでお客さんにより食事を楽しんでもらいたという想いからこのプロジェクトは始まりました。現状の課題は、営業中は仕込みや調理、配膳など様々な業務に追われるためお客さん一人一人とコミュニケーションを取ることが難しい点にあります。そこで、飲食店とお客さんが手軽に繋がることのできる新たなコミュニケーションのあり方を模索する必要がありました。

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導入した決め手

参加と更新のハードルを下げる仕組みを実現

AZIWAUでは、アプリのダウンロードを必要とせずQRコードを読み取りブラウザ版Name Visionを起動させることで、誰でも簡単に自身のモバイル端末からAZIWAUに参加し、食×知る体験に触れることができます。また、AZIWAU内に入れ込む情報のアップデートも従来のLP更新と比べ手軽に行えるため、より、リアルタイムな情報をお客さんに届けることもできます。お客さんと飲食店の双方向にとって使いやすい仕組みが導入の決め手となっています。

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活用方法

顔認証をトリガーに、食事に知る体験を付加することで食体験のアップデートを検証

今回のケーススタディーでは店主の顔写真をブラウザ版Name Visionでかざすと、お店の紹介や提供しているラーメンの特徴、使用している素材のこだわりなど一杯のラーメンが完成するまでのストーリーについて知る体験が用意されています。結果、現状見える化されていなかった情報とお客さんとの接点を生む、新たなコミュニケーションツールを実現することができました。

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LPとしても活用できる、新しい情報プラットフォームのあり方を検証

AZIWAUでは掲載する情報の項目をカスタマイズすることができるため、店舗のLPに代わる新しい情報プラットフォームとしての可能性も検証しています。店舗や店主の紹介や料理に使用しているこだわりの素材、素材の産地の紹介、開発した新メニューの紹介、過去のメディア掲載など様々な情報をAZIWAU内で連携させることができます。店舗がお客さんに対し、どのような情報を提供するべきか試行錯誤しながらパーソナライズすることによる、スモールスタートでの店舗プロモーションの可能性も今回のケーススタディーから見えてきました。

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活用した所感

体験の変化を具体的に想像することができるコミュニケーション戦略の必要性

お客さんの中には聞き馴染みのない“顔認証”という言葉からAZIWAUを試すことに抵抗感があるケースも見られました。そのため、顔認証を活用した食体験のアップデートとはどのような変化をもたらすものなのか、お客さんが具体的に想像することができ、抵抗感なく試したくるコミュニケーションの必要性が課題として浮かび上がりました。

導入の効果

必要な瞬間に必要な情報を届けることで新たなファン獲得を期待

味噌ラーメンに使用している味噌は多摩市の農家さんがつくったもので地産地消の素材であることや、ネギは福島の三陸ネギを使用しており地方の厳選食材の発掘と提供を通し地方創生に貢献していること、八王子に2号店となる鳥そば専門店も出店していることなど、今までバラバラだったり見える化されていなかったみやみやに関する様々な情報に同時に触れることができる環境を整えることができました。必要な瞬間に必要な情報を届けることができるAZIWAUの飲食店バージョンの取り組みは、食×知る体験をきっかけにみやみやに関心を持ち、そこから新たなファン獲得の可能性を感じることができました。

今後の目標や展望

地方創生の新たなステージを目指して、顔認証で地域の活性化をサポート

食を切り口としたAZIWAUの飲食店バージョンでは、店舗、お客さん、産地の間にAZIWAUをハブとした接点を生み出すことで地方創生への貢献も視野に入れています。例えば、お店で使っているこだわりの食材について発信することで、お客さんにとっては普段使いのスーパーでは出会うことができない食材を食事のついでに知ることができます。産地にとっては既存の商流では繋がることのなかったお客さんとの接点を獲得することになります。AZIWAUをハブとしてECと連携させ購入できる仕組みまで用意し、知る・共感する・購入するという一連の流れに速度感と拡張性を高めることを目指しています。

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INTERVIEW
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Company information

  • 会社名:合同会社culture craft company
  • 役職:代表
  • お名前:吹野 晃平
  • 業界:建築・デザイン
  • 地域:東京
  • AZIWAU役割:ディレクター
  • URL: https://culturecraftcompany.com/