導入の効果
述べ9050回の顔認証が。
6月22日から7月5日まで提供され、延べ9050回の顔認証が行われました。その多くは街頭に貼り出された選挙ポスターや配布された選挙公報の顔写真を読み取って行われましたが、テレビや新聞から取得した顔画像による認証も一部で行われました。
9050回の顔認証のうち、都知事選の候補者として認識されデータベースが参照された回数は1091回で、候補者ごとの比率は小池百合子氏の20.53%が最も高く、僅差で山本太郎氏20.16%、少し開いて宇都宮健児氏7.14%が続きました。
日別で見てみると、認証回数が最も多かったのは6月25日の2579回で、以下6月26日1347回、6月27日971回と続きました。時間帯別では、13時台の877回が最も多く、12時台738回、6時台668回と続きました。
利用者からは、「選挙管理委員会からも、このような新しい情報発信を行ってもらいたい」(40代男性)という期待や、「自分の顔写真で認証して、似ている(とAIが判断した)候補者情報を見てみた」(20代女性)といった声も聞かれました。

今後の目標や展望
今後は選挙だけではなく、候補者それぞれの活動や理念をPRするツールとしても期待される。
政党関係者や現職議員からの問い合わせもあったとのことで、今後は選挙全体の情報発信だけでなく、候補者等がそれぞれの活動や理念をPRするツールとして活用されるシーンも想定されます。
“3密”を避けた選挙運動や投票所の運営など、コロナ禍がもたらした“新しい生活様式”において選挙や投票のあり方も変わっていきます。候補者の情報発信の機会が担保され、有権者も必要な情報に触れられる環境が整うよう、様々な工夫が求められています。